定期的に通われるようになり
見えてきたものがあるので
お分ちしようと思います。
まず、パーキンソン病は
随意筋(自分の意思で動かせる筋肉)が
徐々にコントロールできなくなっていく病気です。
不随意筋(自分の意思で動かせない筋肉)
は影響されないので
内臓は動き続けます。
もし間違いがあったら
教えてくださいね。
そして、体を動かすと
進行を遅らせることができます。
この言い方はざっくりしていますね。
筋肉を収縮/伸長させることで
その筋肉のコントロールを失わず
「使える状態」を維持できるようです。
ところで、
トレーナーをやっていると
随意筋の中にも
「使いやすくてすぐに登場する筋肉」
と
「存在さえ気づかれずにいる筋肉」
があることがよくわかります。
随意筋なので
「ここに筋肉がありますよ」
と脳に教えてあげると
存在に気づいて
自分で動かせるようになります。
私はその
「存在さえ気づかれずにいる筋肉」
を活性化するのが専門なのですが
これがなかなか難しいのです。
存在に気づいていないので、
近くにある
「使いやすくてすぐに登場する筋肉」
が代わりに動いてしまいます。
これを代償運動と言います。
いかに代償運動をさせずに
存在さえ気づかれずにいる筋肉の
存在に気づかせ、
その筋肉を動かせるようにするか
がトレーナーとしての
腕の見せ所です。
でね、
パーキンソン病は
どうやら
「存在さえ気づかれずにいる筋肉」
が使われないでいる間に
その筋肉の支配権を
奪ってしまうようなのです。
そうですよね。
動かせば進行を遅らせられるのに
動かさないんだもの
病気が進行します。
つまり、パーキンソン病の方は
体の中で
病気に支配されていない筋肉と
支配されて動けなくなりつつある筋肉が
混在していて
パーキンソン病とご本人の間で
筋肉の陣地争いが繰り広げられている
と考えると
病状を理解しやすいと思います。
私はこの仮説の元
お客様のお体を見ながら
「存在さえ気づかれずにいる筋肉」
を活性化させるよう働きかけていますが
やはり非常に効果が大きいです。
続きます。
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